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転送構文・SCP・SCU・SOP・DIMSE・IOD・UID

転送構文・SCP・SCU・SOP・DIMSE・IOD・UID

転送構文

英語Transfer Syntaxの訳語で、データ要素の構成方法を規定するものです。基本転送構文としては、暗黙VR Little Endianバイト順、明記VR Little Endianバイト順、明記VR Big Endianバイト順の３種類があります。 VRは、値表現(Value Representation) という意味で、要はデータ型のことです。 基本転送構文以外に、画像データに関連する圧縮転送構文が多く存在します。 圧縮転送構文は、すべて明記VR Little Endianバイト順を元にしています。 転送構文が明記されていない場合のデフォルト転送構文は、暗黙VR Little Endianバイト順になります。

SCP

サービスクラスプロバイダ(Service Class Provider) の略称です。 DICOM仕様中のクラスという用語は、C++や、Java言語中のクラスと違って、機能やプロトコルの分類を意味します。 サービスクラスプロバイダは、操作の実行および通知の発行を行うDICOMアプリケーション実体を指します。 一般のクライアント・サーバシステム中のサーバに相当します。

SCU

サービスクラスユーザ(Service Class User) の略称です。 サービスクラスユーザは、操作の発行および通知の実行を行うDICOMアプリケーション実体を指します。 一般のクライアント・サーバシステム中のクライアントに相当します。

SOP

サービスオブジェクトペア(Service Object Pair) の略称です。 SOPクラスとは、いくつかのDIMSEサービスと１つの関連するIODの合体のことを指し、通信の正確な手順を完全に定義するもので、SOPインスタンスとは、IODと通信手順の実装のことです。

DIMSE

DICOMメッセージサービス要素(DICOM Message Service Element) の略称です。 DIMSEメッセージは、コマンドとデータコンポーネントを含んだデータ要素の集合体です。 コマンドは、処理方法を規定するもので、データコンポーネントは処理対象となる情報データです。

IOD

情報オブジェクト定義(Information Object Definition) の略称です。 IODモジュールとは、いくつかの関連IEモジュールからなるもののことです。 IEは情報実体(InformationEntity) の略称です。 たとえば、１つのCR画像IODモジュールは、患者の基本情報を記述する患者IEモジュール、検査情報を記述する検査IEモジュール、シリーズIEモジュール、設備IEモジュール、画像データの基本情報を記述する画像IEモジュールからできています。

UID

ユニークID(Unique IDentifier) の略称です。 数字とピリオドのみから構成される文字列で、数字の先頭には0を使用できないことになっています。 たとえば、DICOMアプリケーションをあらわすUIDは、"1.2.840.10008.3.1.1.1"となっていますが、"1.2.00840.10008.3.1.1.1"のような表記は不正なUIDになります。 UID文字列の最大の長さは64文字で、国・地域、場所、メーカ、設備などの諸要素から唯一性を保証しなければなりません。 正式なDICOMアプリケーションに使用されるUIDは、必ず登録機関に登録されているものでなければなりません。

製品情報: 総合DICOM開発キット PowerDICOM